■ ヴェルニゲローデの市内散策（１） ■
市庁舎の裏付近

シーフェスハウスと花時計

市庁舎の裏にシーフェスハウスという傾いた家があります。　これはかつての水車小屋です。　１４世紀中頃にはすでに傾いた水車小屋がここにあったそうです。　 現在の建物は１６８０年に織物職人のギルドが縮絨 （しゅくじゅう） 施設として建て直したものですが、また傾いてしまいました。　当時水路の水は多く流れも速かったとみえ建物の基礎を崩し東側が沈んでしまったのです。　かつて水車小屋に水を供給していた水路は今は見ることができません。 シーフェスハウスの脇のクリント小路 (Klintgasse) には古い家並みが残っています。　ハルツ博物館はこの小路の突き当たりにあります。

マルクト広場から市庁舎右脇の小路を入りジルヴェストリ教会に至る通り及びこの教会周辺のOberpfarrkirchhof にも古い家並みが多く残っています。　由緒ある家々には木製の説明書きが掲げられています。

中でもOberpfarrkirchhofの東側に建つ「ガーデンシュテットの家」はひときわ目を引きます。　三階部分に大きな張り出しのあるこの家は1582年にディートリッヒ・ガーデンシュテットによって建てられました。　　盛期ルネサンス様式によるものだそうです。

ガーデンシュテットの家		ガーデンシュテットの家

■ クラインステ・ハウス ■

Oberpfarrkirchhof からさらに賑やかなマルクト通り (Marktstrasse) へと進みます。 この通りはマルクト広場から南に延びる広い通りです。　この通りの先にクラインステ・ハウスというヴェルニゲローデで一番小さい家があるので行ってみましょう。　 途中に小さな家があったので一瞬　「これかな？」　と思いましたが、「ここは一番小さな家ではありません。」　と小さな貼り紙がありました。　 「一番小さい家」はマルクト通りが途切れた所です。

クラインステ・ハウス「一番小さい家」 Das Keinste Haus

19世紀半ばに建てられたクラインステ・ハウス「一番小さい家」は軒高 4.2m、間口 2.95m　しかない小さな家です。　玄関ドアの高さも 1.7m ほどです。　部屋は一つしかなく居住空間は僅か 10平方メートルだそうです。　内部見学もできますが、私は遠慮しておきました。

クラインステ・ハウスのあるコッホ通り (Kochstrasse) をさらに北に入っていきます。　 この通りにも古い家並みが残っています。

コッホ通り (Kochstrasse) の家並み（夜景）

コッホ通りはやがてウンテレンゲン通り (Unterengenstrasse) にぶつかります。　この小路は一番賑やかなブライテ通りを一本南に入った通りです。　この通りにも古い家並みが多く見られます。　左に曲がればマルクト広場に出られます。

ウンテレンゲン通り (Unterengenstrasse)　の家並み

次はヴェルニゲローデで一番古い家に行き、さらに旧市街のメインストリートであるブライテ通りを歩いてみましょう。

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