フランスの旅 ブルゴーニュの旅 Basilique Ste-Madeleine de Vézelay (11) サント・マドレーヌ・バジリカ聖堂 （ヴェズレー） HOME ヴェズレーのトップ ◆　北側廊の柱頭彫刻　◆ 北側廊第四柱の柱頭彫刻 Les chapiteaux du quatrième pilier de la nef nord ◆　西面　◆ エジプト人を殺すモーゼ エジプト人を殺すモーセ　（北側廊第四柱西） エジプト人を殺すモーゼ エジプト人を殺すモーゼ　（北側廊第四柱西） エジプト人を殺すモーゼ　（北側廊第四柱西） モーセ（モーゼ）は同胞のヘブルびとがエジプト人に鞭打たれているのを見て、そのエジプト人を殺します。（出エジプト記２章１１・１２節）　モーゼの召命のはじまりを表しています。 ◆　北面　◆ ダヴィデとゴリアテ 北側廊第四柱南 北側廊第四柱南 ダヴィデとゴリアテ ダヴィデとゴリアテ 石投げでゴリアテに挑むダヴィデ ゴリアテの剣で首をとるダヴィデ ゴリアテの剣で首をとるダヴィデ ゴリアテの首を担いで帰るダヴィデ ダヴィデが投げた石は巨漢ゴリアテの額に命中し、ダヴィデはゴリアテの首を切り落とします。（サムエル記上１７章）　左側は石投げだけで巨漢ゴリアテに挑むダヴィデ、正面はゴリアテの首を切るダヴィデです。　ゴリアテの額には命中した石がめり込んでいます。　右側はゴリアテの首を担いでエルサレムに帰るダヴィデです。　南側廊第５柱南面の柱頭彫刻もダヴィデを題材としたものです。 そのペリシテびとが立ち上がり、近づいてきてダビデに立ち向かったので、ダビデは急ぎ戦線に走り出て、ペリシテびとに立ち向かった。 ダビデは手を袋に入れて、その中から一つの石を取り、石投げで投げて、ペリシテびとの額を撃ったので、石はその額に突き入り、うつむきに地に倒れた。 こうしてダビデは石投げと石をもってペリシテびとに勝ち、ペリシテびとを撃って、これを殺した。　ダビデの手につるぎがなかったので、ダビデは走りよってペリシテびとの上に乗り、そのつるぎを取って、さやから抜きはなし、それをもって彼を殺し、その首をはねた。ペリシテの人々は、その勇士が死んだのを見て逃げた。 （サムエル記上１７章より）　　※「ペリシテ人」はゴリアテのことです。 ◆　東面　◆ 北側廊第四柱東 北側廊第四柱東 ◆　側廊壁柱　◆ 北側廊第四柱の対壁柱頭（ｎ） 北側廊第四柱の対壁柱頭（ｎ） ◆　南面上部　◆ 「アダムとイヴ」 アダムとイヴ アダムとイヴ 身廊側南最上部　「アダムとイヴ」 アダムとイヴは神からエデンの園の中央にある善悪を知る木の実だけは取って食べることを禁じられていました。　狡猾な蛇はイヴにこれを食べるよう誘惑します。　イヴは誘惑に負け木の実を取ろうとしています。　リンゴの木と蛇が相互に入り組んだ曲線の装飾的効果が素晴らしい柱頭彫刻です。 北側廊第五柱の柱頭彫刻 Les chapiteaux du cinqième pilier de la nef nord ◆　西面　◆ 北側廊第五柱西 北側廊第五柱西 ◆　北面　◆ ダヴィデの子アブサロムの死 北側廊第五柱北　（ダヴィデの子アブサロムの死） ダヴィデの子アブサロムの死 ダヴィデの子アブサロムの死 ダヴィデの子アブサロムの死　（北側廊第五柱北） アブサロムを殺すヨアブ アブサロムを殺すヨアブ アブサロムは父王ダヴィデに陰謀を企てたので逃亡しますが、途中森の中で大きい樫の木の枝の下を通ったとき頭が引っかかり宙吊りになって動けなくなります。　右側では、同行の仲間の一人が何事かと振り返るとアブサロムの騾馬が彼を捨てて過ぎていくところです。　左側では、宙吊りになったアブサロムをダヴィデの忠実な司令官ヨアブがまさに殺そうとしています。　ヨアブはダヴィデ王に「わたしのため、若者アブサロムをおだやかに扱うように」と言われていたにもかかわらず刺し殺してしまいます。　（サムエル記下１８章）　 ◆　東面　◆ 北側廊第五柱東 北側廊第五柱東 ◆　側廊壁柱　◆ 贅沢三昧に暮らす金持ちの祝宴 北側廊第五柱の対壁柱頭 (ｏ) 北側廊第五柱の対壁柱頭 (ｏ) 金持ちが贅沢三昧な食事をしています。　ルカによる福音書１６章が題材です。 「ある金持がいた。彼は紫の衣や細布を着て、毎日ぜいたくに遊び暮していた。 ところが、ラザロという貧しい人が全身でき物でおおわれて、この金持の玄関の前にすわり、その食卓から落ちるもので飢えをしのごうと望んでいた。その上、犬がきて彼のでき物をなめていた。」　（ルカによる福音書１６章１９－２１節） 金持ちの左右上部では悪魔が不気味な笑いを見せています。　この話の結末は南側廊第４柱南面の柱頭彫刻で語られています。 ◆　南面上部　◆ 「カインとアベルの供え物」 北側廊第五柱南最上部 （カインとアベルの供え物） カインとアベルの供え物 北側廊第五柱南最上部 （カインとアベルの供え物） カインとアベルの供え物 カインとアベルの供え物 左側でアベルが神に子羊を捧げています。　神は雲の中からアベルのみを祝福しています。　右側にはこれを妬むカインがいます。　カインは憤り、顔を伏せ拳を腰にあてがい刈り取った穀物の束を差し出しています。　（創世記４章）　 カインはこの嫉妬が原因でカインを殺します。 北側廊第六柱の柱頭彫刻 Les chapiteaux du sixième pilier de la nef nord ◆　西面　◆ 「悪魔の戦い」 北側廊第六柱西　（悪魔の戦い） 悪魔の戦い 北側廊第６柱西面　（悪魔の戦い） （悪魔の戦い　（北側廊第６柱西面） 悪魔の戦い 左側で悪魔が争いの種を撒き、正面では別の悪魔が互いに争っています。　悪魔が心に争いの種をまき、分裂や争いを生み崩壊の運命がおそうという象徴的な内容のようです。 イエスは彼らの思いを見抜いて言われた、「おおよそ、内部で分れ争う国は自滅し、内わで分れ争う町や家は立ち行かない。 もしサタンがサタンを追い出すならば、それは内わで分れ争うことになる。それでは、その国はどうして立ち行けよう。 （マタイによる福音書１２章２５・２６節） ◆　北面　◆ 「モーゼと黄金の子牛」 「モーゼと黄金の子牛」　北側廊第六柱北 モーゼと黄金の子牛 モーゼと黄金の子牛 モーゼと黄金の子牛 「モーゼと黄金の子牛」　北側廊第六柱北 モーゼと黄金の子牛 モーセがシナイ山で十戒を授かり下ってくると、人々はまた偶像を崇拝していた。　彼らはエジプトのアピス（聖牛）を思い出し、アロンが作った黄金の子牛を崇拝していた。 左側ではモーセが棒を振り上げまさにこの偶像を打ち壊し、十戒の石板を地面に叩きつけようとしています。　黄金の子牛の口からは一匹の悪魔が逃げ出しています。　右側では一人の男が生け贄にする雄羊を担いで来ます。　（出エジプト記３２章） ◆　東面　◆ 「ファラオの子を殺す天使」 ファラオの子を殺す天使　（北側廊第六柱東） ファラオの子を殺す天使　（北側廊第六柱東） エジプト人の初子に死をもたらす天使が寝入るファラオの息子を殺そうとしています。 ファラオ（パロ）がイスラエル人のエジプト脱出を拒んだため、神はエジプト全土に十の災害をもたらします。　その最後の災いは、すべてのエジプト人の初子を殺すというものでした。　ファラオの息子も例外ではありません。　イスラエル人の家は神がモーセに命じた通り門柱と鴨居に子羊の血を塗って目印としていたため過ぎ越されて無事でした。　ファラオはその夜のうちにモーセとアロンを呼んでエジプト脱出を許可します。　出エジプトを記念する「過越の祭」の由来です。　この柱頭彫刻は左部分が未完成のようです。　もとの石材が思い浮かばれ、その意味でも興味深い柱頭彫刻です。 夜中になって主はエジプトの国の、すべてのういご、すなわち位に座するパロのういごから、地下のひとやにおる捕虜のういごにいたるまで、また、すべての家畜のういごを撃たれた。 それでパロとその家来およびエジプトびとはみな夜のうちに起きあがり、エジプトに大いなる叫びがあった。　死人のない家がなかったからである。　 （出エジプト記１２章２９・３０節） ◆　側廊壁柱　◆ 北側廊第六柱の対壁柱頭　（Ｐ） 北側廊第六柱の対壁柱頭　（Ｐ） ◆　南面上部　◆ 北側廊第六柱南　身廊側最上部 北側廊第六柱南　身廊側最上部 北側廊第７柱の柱頭彫刻へ進みます。 北側廊第７柱へ NEXT サント・マドレーヌ聖堂見取図 2008/02/08 フランスの旅へ ＨＯＭＥ 画像等の複写・転用はご遠慮下さい。 Copyright(C) Izmreise All rights reserved