フランスの旅 ブルゴーニュの旅 Basilique Ste-Madeleine de Vézelay (12) サント・マドレーヌ・バジリカ聖堂 （ヴェズレー） HOME ヴェズレーのトップ ◆　北側廊の柱頭彫刻　◆ 北側廊第七柱の柱頭彫刻 Les chapiteaux du septième pilier de la nef nord ◆　西面　◆ 「隠者聖パウロの埋葬」 隠者聖パウロの埋葬　（北側廊第七柱西） 隠者聖パウロの埋葬 隠者聖パウロの埋葬　（北側廊第七柱西） 隠者聖パウロの埋葬　（北側廊第七柱西） オリジナル の断片 隠者聖パウロの埋葬　（オリジナルの断片） 隠者聖パウロの埋葬　（オリジナルの断片） 聖アントニウスが聖パウロの霊に祈っています。　二匹のライオンは聖パウロを埋葬する穴を掘っています。　この柱頭彫刻のオリジナルの断片（上の写真）は聖堂２階の展示室で見ることができます。　二つを見比べるとライオンの顔がずいぶん違います。 ◆　北面　◆ 「聖女ユージニアの伝説」 聖女ユージニアの伝説　（北側廊第七柱北） 聖女ユージニアの伝説 聖女ユージニアの伝説 聖女ユージニアの伝説 北側廊第七柱　（北西より） 異教徒の司法官フィリップ（フィリッポス）の娘ユージニア（エウゲニア、オイゲニア）は女性であることを隠し男子修道院に入り、その敬虔さの故に大修道院長にまでなります。　ある時、一人の女がユージニアに強姦されたと訴え出ます。　父フィリップの法官席の前で彼女は潔白を証明することができず、身元を明かすため法衣を開き胸を見せます。　悪意に満ちた裏切りの表情を見せる誹謗者の女（左）と修道士の正体を知り驚愕する司法官の父フィリップ（右）。　男装の聖女ユージニア（中央）が胸を開くドラマチックな場面です。 ◆　東面　◆ 「サウル王を殺したアマレクびとを処刑させるダヴィデ」 北側廊第七柱東 左側に座っているのはダヴィデです。　ダヴィデはかつての主人でイスラエル王サウルの死を悲しみ哀悼歌を捧げています。　中央はサウル王とその子ヨナタンの死をダヴィデのもとに知らせに来たアマレクびとです。　彼は戦場で瀕死のサウル王に頼まれ王を殺しました。　ダヴィデは、ひとりの若者に命じそのアマレクびとを処刑させます。 ダビデはまた彼に言った、「どうしてあなたは手を伸べて主の油を注がれた者を殺すことを恐れなかったのですか」。　ダビデはひとりの若者を呼び、「近寄って彼を撃て」と言った。　そこで彼を撃ったので死んだ。　ダビデは彼に言った、「あなたの流した血の責めはあなたに帰する。　あなたが自分の口から、『わたしは主の油を注がれた者を殺した』と言って、自身にむかって証拠を立てたからである」。　ダビデはこの悲しみの歌をもって、サウルとその子ヨナタンのために哀悼した。　（サムエル記下第１章） ◆　側廊壁柱　◆ 「バジリスクとバッタの戦い」 北側廊第七柱の対壁柱頭（ｑ） バジリスクとバッタの戦い バジリスクとバッタの戦い バジリスク（左）は猛毒をもち人をにらみ殺すといわれる伝説上の怪物です。　ヒキガエルが七年間かけて雄鶏の卵からかえすと考えられていました。 大きなバッタは改宗した人々を象徴し、バジリスクで表された悪と戦っています。　バジリスクににらまれると石になるとも言われ、その視線はガラス玉によっても遮ることはできません。　しかし、バッタに乗る人物は清らかな心を意味するクリスタル（水晶）をかざしているので石にされることはありません。 ◆　南面上部　◆ 「ドラゴンと戦う戦士」 ドラゴンと戦う戦士 身廊側南最上部　「ドラゴンと戦う戦士」 北側廊第八柱の柱頭彫刻 Les chapiteaux du huitième pilier de la nef nord ◆　西面　◆ 北側廊第八柱西 北側廊第八柱西 北側廊第八柱西 ◆　北面　◆ 「聖アントニウスの幻覚」 北側廊第八柱北　（聖アントニウスの幻覚） 聖アントニウスの幻覚 聖アントニウスの幻覚 聖アントニウスの幻覚 聖アントニウスの幻覚 聖アントニウスの幻覚 聖アントニウスの幻覚　（北側廊第八柱北） 聖アントニウスの幻覚 聖アントニウスの幻覚 聖アントニウスの幻覚 聖アントニウスの幻覚 聖アントニウスの幻覚 聖アントニウスの幻覚 聖アントニウスは修道院制度の開祖とされる隠修士です。　砂漠で長い禁欲的な生活を送りますが、そこでさまざまな幻覚に襲われます。　この柱頭彫刻もその幻覚の一つでしょう。 左側で隠修士アントニウスが三匹の悪魔に襲われ苦悶する修道士を驚愕の表情で見つめています。　悪魔達は修道士を塔の上から引きずり落とそうとしています。　右側では、別の隠修士が祈っています。 ◆　東面　◆ 「聖アントニウスの誘惑」 聖アントニウスの誘惑　（北側廊第八柱東） 聖アントニウスの誘惑 聖アントニウスの誘惑 北側廊第８柱　（東側より） 聖アントニウスの誘惑　（オリジナル） 聖アントニウスの誘惑　（オリジナル） これも同柱北面の彫刻と同じテーマです。　聖アントニウスが幻覚の中で二匹の悪魔に責められています。　この柱頭彫刻はオリジナルのものではありません。　このオリジナルの断片（上の写真）は聖堂付属の彫刻展示室で見ることができます。 ◆　側廊壁柱　◆ 「隠修士聖パウロと聖アントニウスの食事」 北側廊第八柱の対壁柱頭 (r) 隠修士聖パウロと聖アントニウスは東西の修道院制度の祖であり模範です。　この場面は聖アントニウスが聖パウロの庵を訪ねたときの話です。 毎日一匹のカラスが聖パウロのもとにパンを届けていました。　二人はこのパンを分け合います。　伝説によると、この日カラスは気を利かせていつもの二倍の大きさのパンをもってきたそうです。　　この作品の左右対称の構成は質素な生活を送る両者が親しく神聖であることを象徴しているようです。 ◆　南面上部　◆ 北側廊第八柱南最上部　（テーマ不明） 北側廊第八柱南最上部　（テーマ不明） 北側廊第九柱の柱頭彫刻 Les chapiteaux du neuvième pilier de la nef nord ◆　西面　◆ 北側廊第九柱西 北側廊第九柱西 ◆　北面　◆ 「アダムとイヴ」 「アダムとイヴ」　北側廊第九柱北 アダムとイヴ アダムとイヴ この柱頭彫刻はカロリング時代に遡ると推定され、サント・マドレーヌ聖堂で最も古いものの一つです。　力強い輪郭による表現や、ぎこちない仕草など非常に古いデザインの特徴を示しているそうです。 ◆　東面　◆ （北側廊第九柱東） （北側廊第九柱東） ◆　側廊壁柱　◆ 「大天使ラファエルと悪魔アスモデウス」 北側廊第九柱の対壁柱頭　（Ｓ） 北側廊第九柱の対壁柱頭　（Ｓ） オリジナルの断片 北側廊第九柱の対壁柱頭　（Ｓ） 北側廊第九柱の対壁柱頭　（Ｓ） 大天使ラファエルと悪魔アスモデウスによって、善と悪の戦いが具象的に表現されています。　左側にはトビアスとその婚約者サラがいます。　身を歪める悪魔と冷静な天使との対照が印象的です。　この柱頭彫刻はオリジナルではありませんが、聖堂付属の展示室でオリジナルの断片を見ることができます。　 ◆　南面上部　◆ 北側廊第九柱南　身廊側最上部 北側廊第九柱南　身廊側最上部 曲芸師　（右付け柱） この植物模様の柱頭彫刻右側の付け柱には体を反らせ曲芸をする人が刻まれています。　かなり高い位置なので望遠鏡でないと判らないかもしれません。　同じような像がナルテックスの中央扉口のアーキヴォルトにもありました。 北側廊第二十柱の柱頭彫刻 Les chapiteaux du dixième pilier de la nef nord ◆　西面　◆ 「聖ペテロの解放」 北側廊第９柱西面　（聖ペテロの解放） 聖ペテロの解放 聖ペテロの解放 福音を説いたためヘロデ王に捕らえられた聖ペテロを天使が解放します。　左右には見張りの兵卒が直立したまま眠っています。　（使徒行伝１２章） 次はサント・マドレーヌ聖堂付属の彫刻展示室を見学します。 彫刻展示室へ NEXT サント・マドレーヌ聖堂見取図 2008/02/11 フランスの旅へ ＨＯＭＥ 画像等の複写・転用はご遠慮下さい。 Copyright(C) Izmreise All rights reserved