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| ルーヴェン市庁舎（中央）と聖ペテロ教会（右） |
ドイツのアーヘンを8時21分発のICEで発ち、途中ベルギーのリエージュで乗換え、9時33分にここルーヴェンに到着しました。
ルーヴェンを訪れたのは「石のレース」と謳われる市庁舎を見るためです。
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| ルーヴェン駅 | ルーヴェン駅 |
駅の地下道にあるコインロッカーに荷物を預け市庁舎のあるグローテ・マルクト広場に向かいます。
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| ルーヴェン駅前から市街方向 | ルーヴェン市庁舎へと続くBondgenotenlaan通り |
ルーヴェン駅前からまっすぐ延びる賑やかな通り Bondgenotenlaan を10分程歩いて行くと...
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| Fonske 像 | ルーヴェン市庁舎（中央）と聖ペテロ教会（右） |
ルーヴェン市庁舎と聖ペテロ教会が見えてきます。
手前にはFonskeと呼ばれる変な像が立っています。左手に本を持ち、右手で頭に注ぎ込んでいるのはビールです。正式な名はFons Sapientiaeと云いラテン語で「知恵の泉」という意味だそうです。1975年にルーヴェン・カトリック大学の設立550年を記念して市に寄贈されました。
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| ルーヴェン市庁舎 | ルーヴェン市庁舎 |
ルーヴェン市庁舎前にやって来ました。1448年から1469年にかけてブラバント後期ゴシック様式で建てられ石のレースと謳われる華麗な市庁舎です。
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| ルーヴェン市庁舎 | ルーヴェン市庁舎 |
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| ルーヴェン市庁舎 | ルーヴェン市庁舎 |
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| ルーヴェン市庁舎 | ルーヴェン市庁舎 |
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| ルーヴェン市庁舎 | ルーヴェン市庁舎 |
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| ルーヴェン市庁舎 | ルーヴェン市庁舎 |
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| ルーヴェン市庁舎の彫像 | ルーヴェン市庁舎の彫像 | ルーヴェン市庁舎の彫像 |
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| ルーヴェン市庁舎の彫像 | ルーヴェン市庁舎の彫像 | ルーヴェン市庁舎の彫像 |
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| ルーヴェン市庁舎の彫像（右上の写真）の台座下部 |
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| ルーヴェン市庁舎の塔 | ルーヴェン市庁舎の塔 | ルーヴェン市庁舎の塔 |
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| グローテ・マルクト広場 |
ルーヴェン市庁舎と向かい合うように聖ペテロ教会が建っています。この教会には初期フランドル派の画家ディルク・ボウツ（ディーリック・バウツ）が描いた「最後の晩餐」の祭壇画があります。堂内に入ってみましょう。
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| 聖ペテロ教会 |
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| 聖ペテロ教会（身廊から内陣方向） |
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| 聖ペテロ教会のヴォールト天井 |
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| 聖ペテロ教会のファッサード模型 | 上智の座 Sedes Sapientiae |
聖ペテロ教会の身廊に置かせた聖母子像は「上智の座」と呼ばれるものでルーヴェン・カトリック大学のシンボルで紋章にもなっています。（参考）
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| バロック様式の説教壇 | バロック様式の説教壇 | バロック様式の説教壇 |
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| バロック様式の説教壇（部分） | バロック様式の説教壇（部分） |
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| 聖ペテロ教会の内陣障壁（ジュベ）（身廊側より） |
内陣障壁（ジュベ）の上部にはキリストの磔刑像が吊されています。
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| 聖ペテロ教会の内陣障壁（ジュベ）（内陣側より） |
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| 聖ペテロ教会の内陣障壁（ジュベ）と磔刑像（身廊側より） |
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| キリストの磔刑像（身廊側より） | キリストの磔刑像（内陣側より） |
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| キリストの磔刑像 |
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| 磔刑像の下部 |
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| 磔刑像の最下部 |
内陣へと進みます。
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| 内陣 主祭壇と聖体安置塔 |
内陣と周歩廊は宝物展示スペースになっており、見学は有料です。見学時間は時期と曜日により異なります。
4月から9月まで 毎日：10H-16h30（水曜13H05から）
日曜日：11H-16h30
10月から3月まで 毎日 - 10H-16H30
土曜日：10H-16H
日曜日：11H-16h30
水曜日：休館 料金：3ユーロ
詳細はこちらを見て下さい。ただし、見学時間内でもミサがある時は見学できません。私も随分待たされました。
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| 聖体安置塔 | 聖体安置塔（部分） |
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| 内陣に展示された祭壇画 |
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| 大天使ミカエル（祭壇画部分） | 悪魔（祭壇画部分） |
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| ブラバント公アンリ一世（1165-1235）の墓 | ブラバント公アンリ一世の墓 |
内陣に安置された横臥像はブラバント公アンリ一世の墓です。
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| 聖歌隊席 | 聖歌隊席のミゼリコード |
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| 周歩廊と祭室 | 周歩廊と祭室 |
周歩廊の各祭室（チャペル）には祭壇画、聖遺物容器などが展示されています。
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| ブラバント公アンリ一世の公爵夫人ブローニュのマチルダと娘ブラバントのマリアの墓（二人の横臥像） |
上の写真の横臥像は周歩廊の祭室に安置されているブラバント公アンリ一世公爵夫人ブローニュのマチルダと娘ブラバントのマリアの墓です。ちょっと判り辛いですが二人並んだ横臥像です。
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| 周歩廊の祭室 |
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| キリストの頭部像 ca.1200 | キリストの降架像 |
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| 十字架降架 |
周歩廊にある「最後の審判の祭室」です。正面に十字架降下の祭壇画が置かれています。これは画家ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの作品の複製で作者は不明だそうです。
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| 十字架降架の祭壇画 |
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| 十字架降架の祭壇画（部分） |
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| 福者マルガレータの祭室と聖遺物神殿 |
周歩廊の中央にある「福者マルガレータの祭室」です。
ルーヴェンのマルガレータはカトリックの福者だそうです。
彼女はルーヴェンの巡礼者が泊まる宿屋の下女でしたが、ある日、巡礼者を装った強盗が宿屋の主人を殺し、さらにマルガレータが彼らを拒んだため彼女も殺されディル川に投げ込まれました。遺体が葬られた後、多くの奇跡が起こったため彼女の遺骨が納められた聖ペテロ教会は多くの巡礼者を集めたそうです。
マルガレータを列聖する試みは三度行われましたが成就しませんでした。しかし、1902年に教皇レオ13世によって福者の列に加えられています。
祭室にはマルガレータの聖遺物が納められた神殿が安置されています。神殿は1902年にリエージュの工房で製作されたものでマルガレータの生涯が描かれています。
マルガレータの聖遺物は1964年頃までは毎年定期的に行列に出されていましたが、今日では毎年開催されるルーヴェン定期市の際に聖ペテロ教会の宝物として公開されているそうです。
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| マルガレータの聖遺物が納められた神殿 | マルガレータの聖遺物が納められた神殿 |
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| 「祝福されたマルガレータの死」 Pieter-Jozef Verhaghen |
マルガレータは多くの詩人、音楽家、画家、彫刻家達のインスピレーションをかきたててきました。最も有名なのは画家Pieter-Jozef Verhaghen (1728 -1811)による連作です。それらの作品はルーヴェン博物館（M-Museum Leuven）の主要作品であり、聖ペテロ教会のこの祭室に展示されています。（参考）
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| 聖餐の秘跡の祭室と「最後の晩餐」の祭壇画 |
この「聖餐の秘跡の祭室」に置かれた「聖餐の秘蹟」の三連祭壇画は聖ペテロ教会で一番の見所です。
初期フランドル派の画家ディルク・ボウツ（ディーリック・バウツ）が描いたものです。中央パネルには「最後の晩餐」が描かれています。
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| 「最後の晩餐」の祭壇画（ディーリック・バウツ） |
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| 最後の晩餐（中央部分） |
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| 最後の晩餐のキリスト（部分） |
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| 最後の晩餐（中央パネル） |
左翼のパネルには上段に「アブラハムとメルキゼデク」、下段に「過ぎ越の祭りの食事」が、また、右翼パネル上段には「マナ」、下段には「砂漠の預言者エリヤ」が描かれています。
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| アブラハムとメルキゼデク（上段） 過ぎ越の祭りの食事（下段） |
マナ（上段） 砂漠の預言者エリヤ（下段） |
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| 「聖エラスムスの殉教」の三連祭壇画 |
「聖エラスムスの祭室」に置かれた「聖エラスムスの殉教」の三連祭壇画もディルク・ボウツ（ディーリック・バウツ）が描いたものと云われています。
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| 「聖エラスムスの殉教」の三連祭壇画 |
中央に「聖エラスムスの殉教」、左翼パネルに「聖ヒエロニムス」、右翼パネルに「クレルヴォーの聖ベルナール」が描かれています。
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| 「聖エラスムスの殉教」の三連祭壇画（中央パネル） |
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| 聖ペテロ教会のクリプト |
聖ペテロ教会の観光はこれで終わりです。数時間の短い滞在でしたがルーヴェンは見所のある町です。
繊細な彫刻で埋め尽くされた市庁舎、聖ペテロ教会の美術品は特に素晴らしいものです。時間があれば市庁舎のガイドツアーに参加し、美術館にも行き、大学図書館の塔にも登ってみたかったのですが、
今日はこれからブリュッセルへ行き王立美術館を見学します。早めにルーヴェン駅に戻ることにします。
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| ベルギー国鉄のコインロッカー（写真はトゥルネイ駅のもの） |
ルーヴェン駅に戻り、コインロッカーに預けた荷物を取り出そうとしましたが、ここで予期せぬトラブルが発生しました。
駅のコインロッカーは預けた時に発行されるバーコードのレシートを機械にかざすと扉が開きます。ところが「期間か過ぎているので係員に連絡して下さい。」という趣旨のメッセージが表示され開けることができません。肝心な連絡先も表示されません。何度やっても同じです。
このときは流石に焦りました。すぐ近くのキオスクの店員に事情を話し見て貰いましたが原因がわかりません。急いで駅の事務所に行き、事情を話すと担当の女性を呼んでくれました。おかげで扉は開けてもらえたのですが、彼女によるとエラーになった原因は扉の内側の面にショルダーバッグのベルトが触れていたためだそうです。真偽の程は判りませんが、ベルギーの駅でコインロッカーを利用される方は念のため荷物を奥に押し込むように注意して下さい。
エラー発生から解決まで約15分。お礼を言い予定していた電車に飛び乗りました。もし、これがブリュッセルのような巨大な駅だったらと思うとゾッとします。
| ルーヴェンの情報 |
