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| サン・ミジャンのユソ修道院 |
ユソ修道院が見えてきました。ユソ修道院は近くのスソ修道院と共にサン・ミジャンの修道院として世界遺産に登録されています。今日はユソ修道院だけの見学です。
ユソ修道院は全体が一見して真新しい印象です。復元と修復によるためでしょう。また、付属教会や聖具室などはどぎついほど煌びやかな装飾で飾られています。
サン・ミジャンのユソ修道院とスソ修道院についてはこちらを見て下さい。
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| ユソ修道院の見学受付棟 |
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| ユソ修道院 | ユソ修道院 |
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| ユソ修道院 | ユネスコ世界遺産のプレート |
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| 諸王の間 | 諸王の間 |
ユソ修道院の見学は諸王の間から始まります。
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| イサベル1世 (カスティーリャ女王) |
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ユソ修道院とスソ修道院の模型 |
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| 「聖ミジャン修道院の注釈」の説明板 |
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| Glosas Emilianenses | 「聖ミジャン修道院の注釈」（Glosas Emilianenses） |
諸王の間には古写本の複製が展示されています。
カスティリア語とバスク語による初めての単語や文章は、11世紀にこの修道院で書かれたそうです。これらは「聖ミジャン修道院の注釈」（Glosas Emilianenses）と呼ばれ、ラテン語で書かれたテキストの行間や余白にカスティリア語やバスク語による注釈が記されています。これらの展示品は複製ですが、オリジナルはマドリッドの王立歴史アカデミーに保管されているそうです。
下の回廊へと進みます。
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| 回廊 | 回廊 |
下の回廊から修道院付属教会へと進みます。
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| 修道院付属教会 | 修道院付属教会 |
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| 修道院付属教会 | 修道院付属教会 |
修道院付属教会は1504年に着工し、1540年に完成した院内最古の建物です。これはハレン・キルヘと呼ばれるホール式教会です。身廊と同じ高さの側廊を備えるものでスペインに現存するこの種の教会では最古のものだそうです。
教会は二つの部分から構成されており、後方は教区教会となっています。今私が見学しているのは修道院付属教会です。
堂内で注目すべきはエル・グレコの画派に属するベネディクト会の修道士フアン・デ・リッシ（Juan de Ricci）による八つの祭壇画で飾られた17世紀中葉の主祭壇です。エル・グレコの影響は最上段の聖母被昇天図に見られます。
祭壇中央には馬に跨がりイスラム軍を倒すサン・ミジャンが描かれています。サン・ミジャンはベネディクト会の修道衣を纏っており11世紀のベネディクト会の修道士を思い起こさせますが、実際のサン・ミジャンは隠修士でした。
 主祭壇 |
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| 主祭壇のサン・ミジャン |
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| 修道院付属教会 | 聖歌隊席（ユソ修道院付属教会） |
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 堂内の解説板 |
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| ユソ修道院付属教会 |
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| ユソ修道院付属教会 | ユソ修道院付属教会 |
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| ユソ修道院付属教会 | ユソ修道院付属教会 |
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| ユソ修道院付属教会 |
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| 聖具室（旧参事会室） |
聖具室は17世紀まで参事会室であったものを修道院長Fray José Fernándezが改修したものです。
天井のフレスコ画は1766年のもので、当時の色彩が鮮やかに残っています。 これは床材に雪花石膏(アラバスター)を使用することにより湿気を吸収し室温を一定に保っているためだそうです。正面中央の聖母と諸天使の像は18世紀のものです。
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| 聖具室（旧参事会室） | 聖具室（旧参事会室） |
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| 聖具室の説明板 |
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| 聖具室（旧参事会室） | 聖具室（旧参事会室） |
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| 上回廊の説明板 |
上回廊は17世紀に建設されました。回廊を飾るJosé Vexés による24枚の絵画はサン・ミジャンの一生と奇跡を伝えています。
回廊に沿って並ぶ小さな木製の扉はベネディクト会修道士の房でした。反対側の大きな扉は内庭に面したバルコニーで部屋があるわけではありません。この部分は嘗てはアーチが列なる開口部でしたが18世紀の初め、修道院長 Fray Anselmo Petite は絵画と床のテラコッタを保護するため現在のように塞いでしまったそうです。
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| ユソ修道院の上回廊 | ユソ修道院の上回廊 |
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| ユソ修道院の上回廊 | ユソ修道院の上回廊 |
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| ユソ修道院の上回廊 |
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| ユソ修道院の上回廊 | ユソ修道院の上回廊 |
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| ユソ修道院の上回廊 | ユソ修道院の上回廊 |
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| グレゴリオ聖歌保管室の説明板 |
この部屋には18世紀の25冊のグレゴリオ聖歌のオリジナル・コレクションが保管されています。生まれたばかりの子牛の皮紙が使われています。
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| グレゴリオ聖歌の保管室 | グレゴリオ聖歌 |
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この部屋にはサン・ミジャンとサン・フェリセ（San Felices de Bilibio ）の聖遺物容器が展示されています。
双方とも1944年の再製作です。サン・ミジャンの容器は11世紀のオリジナル容器に使われていた象牙のプレートが使用されており、そこにはサン・ミジャンの一生と奇跡が描かれています。 サン・フェリセの容器にも12世紀の象牙のプレートが使われています。これらの象牙のプレートにはいくつかの聖書の一節が刻まれています。
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| サン・フェリセの聖遺物容器 |
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| サン・ミジャンの聖遺物容器 | サン・ミジャンの聖遺物容器 |
ユソ修道院の見学はこれで終わりです。
次はエルシエゴという町で昼食をとり、王家御用達のリオハワインのワイナリー「マリケス・デ・リスカル」を見学したのですが、普通の工場見学でしたので省略します。
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 エルシエゴの Iglesia de San Andrés Eliza |
| エルシエゴの Iglesia de San Andrés Eliza |
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| マリケス・デ・リスカル Marqués de Riscal |
明日はピラール祭で賑わうサラゴサへ向かいます。
