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| 熊野古道 中辺路 牛馬童子像 |
昨日高野山の奥の院を参詣し、今日は熊野古道の中辺路（なかへじ）を辿って熊野三山の一つ熊野本宮大社へ向かいます。
ゴール地点は熊野本宮大社旧社地「大斎原」（おおゆのはら）です。
いずれも「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界遺産に登録されている一部です。
先ず最初に上記世界遺産の登録範囲として2016年に追加された田辺市の鬪雞神社（とうけいじんじゃ）に向かいます。
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| 鬪雞神社への道標 |
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| 鬪雞神社 |
鬪雞神社の社名は平家物語巻第十一「壇ノ浦合戦 鶏合せ」にもある「鶏合神事」の故事に由来しています。
当時最強と云われた熊野水軍を率いる熊野別当 湛増（たんぞう）は源平の戦いで源氏と平家双方から援軍を求められ、どちらにつくか決めかね、この神社の神前で紅白それぞれ七羽の鶏を源氏と平家に見立て戦わせたところすべて白の源氏側が勝ったため源氏側に熊野水軍200隻を出陣させました。
そして、源義経の遣いとして湛増に源氏への援軍を求めたのが湛増の子と言われる武蔵坊弁慶です。
また、闘鶏神社の社殿は明治22年（1889年）8月の大水害で大斎原の熊野本宮大社の社殿の多くが流出する以前の配置をしているそうです。
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| 闘鶏神社 本殿 | 闘鶏神社 本殿 |
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| 闘鶏神社 本殿 | 闘鶏神社 本殿 |
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| 闘鶏神社 本殿 | 闘鶏神社 本殿 |
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| 闘鶏神社 | 闘鶏神社 |
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| 社殿の説明板 | 本殿裏の神山「仮庵山」の説明板 |
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| 雞姫弁財天社 | 雞姫弁財天社 |
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| 十日戎神社 | 玉置神社 |
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| 熊野別当湛増と弁慶父子の像 | 熊野別当湛増と弁慶父子の像 |
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| 熊野別当湛増と弁慶父子の像 |
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| 熊野別当湛増と弁慶父子像の説明 | 闘鶏神社 社名の由来説明 |
それでは、バスで中辺路の起点 滝尻王子へ向かいます。
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| 熊野参詣道 中辺路の石碑 | 熊野参詣道 中辺路の石碑 |
中辺路の起点 滝尻王子に到着しました。先ず、すぐ近くに熊野古道の観光、歴史を紹介する熊野古道館があるので先に行ってみましょう。無料で見学できます。
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| 熊野古道館 |
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| 熊野古道館 | 熊野古道館 |
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| 熊野古道館の展示 | 熊野牛王符 熊野古道館 |
右上の写真は熊野三山で配布される特殊な神札「熊野牛王符」です。
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| 熊野古道館の展示 |
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| 熊野権現縁起絵巻 熊野古道館 | 熊野権現縁起絵巻 熊野古道館 |
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| 中辺路起点の道標 | 道標 |
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| 滝尻王子 | 滝尻王子 |
滝尻王子の詳細はこちらを見て下さい。
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| 滝尻王子 | 滝尻王子 |
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| 滝尻王子 |
 滝尻王子社殿裏の岩を抱え込んだ老木 |
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| 滝尻王子社殿裏の岩を抱え込んだ老木 |
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| 滝尻王子社殿裏から続く険しい古道 | 滝尻王子社殿裏から続く険しい古道 |
滝尻王子からから牛馬童子口まではバスで移動します。
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| 牛馬童子口バス停近くから牛馬童子像へ向かいます |
牛馬童子像まで800m程の距離ですが、未舗装の狭い上り坂の山道は古木の根が地面を這い歩きにくく30分ほどかかります。
 牛馬童子像へ続く古道 |
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| 道標 |
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| 牛馬童子像へ続く古道 | 牛馬童子像へ続く古道 |
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| 一里塚跡 | 小さな祠 |
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| 牛馬童子像まであと50ｍの道標 | 牛馬童子像へ続く古道 |
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| 牛馬童子像 | 牛馬童子像 |
箸折峠近くの牛馬童子像に到着しました。熊野古道を紹介する写真で度々見ていましたが50cmほどの小さな像です。
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 牛馬童子の説明板 |
| 牛馬童子像 |
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| 八大龍王像（前方）と鎌倉時代の宝篋印塔（後方） | 八大龍王像 |
箸折峠はもうすぐです。
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| 箸折峠展望台 | 箸折峠展望台より |
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| 箸折峠展望台より | 箸折峠展望台より |
近露王子へ向かいます。
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| 近露王子まで0.3ｋｍ | 沿道の風景 |
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| 北野橋 | 日置川 |
日置川を渡ると近露王子跡です。
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| 近露王子跡の石碑 | 近露王子跡の石碑 |
近露王子（ちかつゆおうじ）に到着です。右上の「近露王子之跡」と書かれた碑の文字は、大本教主 出口王仁三郎の筆跡だそうです。宗教弾圧による破壊を免れた経緯が右下の説明板に記されています。
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| 近露王子跡の説明板 | 近露王子跡 説明板と押印所 |
近露王子跡前の近露王子公園で昼食を取り一休み。次の発心門王子まではバスで移動します。
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| 世界遺産 熊野参詣道中辺路の碑 |
発心門王子の解説はこちらを見て下さい。
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| 発心門王子 | 発心門王子社殿 |
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| 藤原定家の歌碑 | 発心門王子の説明板 |
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| 鳥居 | 鳥居 |
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| 鳥居 |
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| 道標 |
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| 発心門王子バス停 |
発心門王子から水呑王子へと歩を進めます。
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| 地蔵尊 |
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| 水呑王子へと続く道 | 歯痛地蔵 |
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| 水呑王子 |
水呑王子跡の解説はこちらを見て下さい。
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| 道標と押印所 | 水呑王子 説明板 |
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| 三里小学校三越分校跡 |
水呑王子跡からさらに伏拝王子跡へ向かいます。
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| 甦生の森熊野古道の石碑 | 伏拝王子跡へと続く道 |
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| 道休禅門の地蔵 |
上の藁帽子を被った道休禅門地蔵は、熊野本宮大社まで辿り着くことなく途中で行き倒れになった参詣者を哀れむ地元の人々が供養し続けている行き倒れ地蔵です。藁帽子は冬の寒い期間の心遣いだそうです。
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| 伏拝王子跡へと続く沿道の茶畑 | 果無(はてなし)山脈 |
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| 果無(はてなし)山脈 | 果無(はてなし)山脈の説明板 |
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| 伏拝王子跡へと続く道 | 伏拝王子まであと100m |
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 和泉式部の供養塔 |
| 和泉式部の供養塔 |
伏拝王子跡の説明はこちらを見て下さい。
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| 伏拝茶屋 |
三軒茶屋跡へ向かいます。
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| 三軒茶屋跡へと続く道 |
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| 吊り橋 | 吊り橋（三軒茶屋跡側から） |
吊り橋を渡ると三軒茶屋跡です。
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| 三軒茶屋跡 |
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| 三軒茶屋跡の駒形の道標（左 紀三井寺 右 かうや＝高野山） |
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| 九鬼ヶ口関所跡（三軒茶屋跡の隣） |
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| 道標 熊野本宮大社まであと 2.1km | このような道が続きます |
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| 大斎原展望台へと続く道 | 大斎原展望台へと続く道 |
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| ちょっとよりみち 大斎原展望台の道標 |
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| 大斎原の大鳥居を望む | 大斎原の大鳥居を望む |
遙か眼下に今日の最終目的地大斎原の大鳥居が見えます。
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| 祓殿石塚遺跡 | 祓殿石塚遺跡の説明板 |
熊野本宮大社の約50m手前の祓殿王子（祓戸王子）に到着しました。説明はこちらを見て下さい。
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| 祓殿王子 |
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| 祓殿王子跡の説明板 | 祓殿王子跡の説明板 |
いよいよ熊野本宮大社の境内に入ります。
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| 熊野本宮大社 北側の裏鳥居 | 熊野本宮大社 |
熊野本宮大社の解説はこちらを見て下さい。
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| 三本足の八咫烏も特注マスク着用 | 八咫ポスト |
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| 狛犬もマスク着用 |
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| 熊野本宮大社 神門 | 熊野本宮大社 神門 |
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| 熊野本宮大社 神門より |
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| 熊野本宮大社 社殿 | 熊野本宮大社 社殿 |
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| 参拝案内板 |
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| 西御前 （左） | 中御前 |
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| 証誠殿 |
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| 若宮 | 満山社 |
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| 熊野本宮大社 社殿 |
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| 熊野本宮大社 参道 | 熊野本宮大社 参道 |
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| 熊野本宮大社 鳥居 |
熊野本宮大社の参拝を終え、今日の最終目的地 大斎原へ向かいます。
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| 大斎原の大鳥居 | 大斎原の大鳥居 |
熊野本宮大社から約500m離れて建つ大斎原（おおゆのはら）の大鳥居は高さ33.9m、日本最大の鳥居です。
説明板によると、この鳥居の先に広がる熊野川と音無川の中州一万坪超の境内に現在の熊野本宮大社である熊野坐神社（くまのにますじんじゃ）が鎮座していました。
しかし、1889（明治22）年に起きた大洪水により社殿の多くが倒壊流出し、かろうじて倒壊を免れた上四社三棟が北西の丘陵（現在の地）に遷座したそうです。
倒壊した中社、下社と摂末社の神々はこの地で二基の石祠に祀ったと云うことです。(このページの最後に写真があります。)
ですから、元来熊野本宮大社の境内であったこの大斎原は是非とも訪れたい場所です。
大鳥居の近くには世界遺産を示す石碑も建っています。
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| 熊野本宮大社旧社地大斎原の石碑 |
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| 熊野本宮大社旧社地大斎原 | 熊野本宮大社旧社地大斎原の説明板 |
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| 江戸時代に描かれた旧社鳥瞰絵図（解説板より） | 水害前の写真（解説板より） |
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| 大洪水で倒壊した中社、下社と摂末社の神々を祀る石祠 | 大洪水で倒壊した中社、下社と摂末社の神々を祀る石祠 |
今日の観光はこれで終わりです。現在16時45分、よく歩いた一日でした。明日は熊野那智大社、熊野速玉大社などを巡ります。
