フランスの旅 ブルゴーニュの旅 Cathédrale Saint-Lazare d'Autun (2) オータンのサン・ラザール大聖堂 HOME ◆　中央扉口タンパンのアーキヴォルト　◆ 「最後の審判」　中央扉口上部（タンパン） タンパンの上部アーキヴォルト 中央扉口タンパン外縁（アーキヴォルト）に並ぶメダイヨンには黄道十二宮と月々の仕事が描かれています。　中世に生きた人々の生活の様子がわかります。　向かって左側から時計回りに見てゆきます。　最初の二つは葉と花なので省略します。 アーキヴォルト　（部分） ◆　黄道十二宮と月々の仕事　◆ Signes du zodiaque et travaux des mois 「春と秋」 「冬と夏」 木の枝を持つ男は春、風に吹かれマントを着ようとする男は秋を象徴しています。 厚手のマントで身をくるみ、フードをかぶる男は冬、暑さで衣服を脱ごうとしている男は夏を象徴しています。 「一月」 「一月」 男は厚手の衣服を身にまとい火に足をかざして暖を取り、大きなパンを切り分けています。 水瓶座（宝瓶宮）１月 「二月」 「二月」 外はまだ寒く男は屋内で手足を火にかざして暖を取っています。 魚座（双魚宮）２月 「三月」 「三月」 男は畑に出てブドウ栽培の準備を始めます。 牡羊座（白羊宮）３月 「四月」 「四月」 ヤギを戸外に出し餌を与えます。 牡牛座（金牛宮）４月 「五月」 「五月」 騎士が野に出て行きます。　小さな馬の背後には盾と剣と封建領主の幟が見えます。 双子座（双子宮）５月 中央最上部のメダイヨンです。 しゃがみこんだ裸の男は一年を表し、 他のすべてを率いています。 アーキヴォルト最上部 「六月」 「六月」 蟹座（巨蟹宮）６月 男が木からもぎ取った果実を食べています。 「七月」 「七月」 獅子座（獅子宮）７月 男が草刈り鎌を研き、収穫の準備をしています。 「八月」 「八月」 乙女座（処女宮）８月 男が収穫した小麦の束を殻竿で打穀しています。 「九月」 「九月」 天秤座（天秤宮）９月 男はブドウを収穫し、樽でワインを造り、ブドウの木から実を取って食べています。　至福に満ちた月です。 「十月」 「十月」 さそり座（天蝎宮）１０月 男は子豚を戸外に出し、ナラの木を揺さ振ってドングリを落とし豚に食べさせています。 「十一月」 「十一月」 いて座（人馬宮）１１月 男は薪を家に運び冬を迎える準備をしています。 「十二月」 「十二月」 やぎ座（磨羯宮）１２月 男は斧を振り上げ豚を屠殺しようとしています。　冬の食料の準備をするためです。 次は、各扉口左右の柱頭彫刻を見ます。 扉口の柱頭彫刻へ NEXT 前のページに戻る BACK 2008/11/08 フランスの旅へ ＨＯＭＥ 画像等の複写・転用はご遠慮下さい。 Copyright(C) Izmreise All rights reserved