諸聖人教会
All Saints Church, East Meon
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| イースト・ミオンのオールセインツ教会 |
イースト・ミオンのオールセインツ教会の歴史など
イースト・ミオンのオールセインツ教会（諸聖人教会）はハンプシャーのイースト・ミオン村にある聖公会の教区教会です。
教会が建てられた時期は定かではなく、ある資料では1130年から1140年の間、教区史によれば1080年となっています。
主導したのは恐らくウィンチェスター大聖堂を再建した司教ウォークリンだと思われます。
教会は以前にあったアングロサクソンの構造物の上に建てられたもので、基本的にノルマンのものです。
創建当時の教会は長さ110フィート、幅62フィートの十字架の形をしていました。
南チャペルと南側廊は13世紀に増築されています。しかし、教会は村の北側の狭い丘に建っているため北側廊を造る余裕はありませんでした。 鉛板で覆われた八角形の尖塔は1230年頃のものです。
イースト・ミオンの諸聖人教会の外観
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| イースト・ミオンの諸聖人教会（南側） |
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| イースト・ミオンの諸聖人教会（西側） |
イースト・ミオンの諸聖人教会（南側） |
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| イースト・ミオンの諸聖人教会の塔 |
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| イースト・ミオンの諸聖人教会（レディーチャペルの扉） |
イースト・ミオンの諸聖人教会（東側） |
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| イースト・ミオンの諸聖人教会（東側） |
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| イースト・ミオンの諸聖人教会（南側） |
それでは堂内には入ってみましょう。
イースト・ミオンの諸聖人教会の内部
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| イースト・ミオンの諸聖人教会の身廊 |
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| イースト・ミオンの諸聖人教会の南側廊 |
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| 南側廊の洗礼盤 |
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| 南扉口 |
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| イースト・ミオンの諸聖人教会のプラン（堂内の掲示） |
内陣
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| 内陣と内陣アーチ |
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| 内陣（北側） |
内陣（南側） |
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| 内陣の祭壇 |
内陣のステンドグラス |
レディーチャペル（南チャペル）
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| レディーチャペルの入口アーチ |
内陣の南隣には木製のスクリーンで仕切られたレディーチャペルがあります。
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| レディーチャペル（左側は内陣） |
レディーチャペル |
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| レディーチャペルの祭壇 |
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| レディーチャペルの祭壇 |
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| レディーチャペルの祭壇（部分） |
レディーチャペルの祭壇（部分） |
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| レディーチャペルの祭壇（部分） |
レディーチャペルの祭壇（部分） |
袖廊
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| 身廊と袖廊の間のアーチ（西方向） |
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| 北袖廊 |
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| 千年祭の刺繍 |
千年祭の刺繍（部分） |
北袖廊にあるイースト・ミオンの村を描いた千年祭の刺繍は四十人の手で製作され2008年に教会に奉納されたものです。
北袖廊は日曜学校として、また、18世紀から19世紀初頭にかけては学校として使われていました。
南袖廊は幼児用のスペースになっています。
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| 南袖廊 |
トゥルネーの洗礼盤
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| トゥルネーの洗礼盤（南方向から） |
教会で最も魅力的な作品はトゥルネーの洗礼盤と呼ばれるものです。ブロワのヘンリー（Henry of Blois c.1098－1171）によってもたらされた七つの内の一つです。
彼はウイリアム征服王の孫でスティーブン王の兄弟、グラストンバリーの大修道院長やウィンチェスターの主教であった人物で、1150年にベルギーのトゥルネーから黒大理石（厳密には大理石ではなく黒石灰岩）の洗礼盤をもたらしています。
表面に彫られたロマネスクの装飾はフランドル地方の職人の親方達により彫られたものです。
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| トゥルネーの洗礼盤（西北方向から） |
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| トゥルネーの洗礼盤（北面） |
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| トゥルネーの洗礼盤（上部） |
洗礼盤は四角ですが盤の部分は完全な円形で永遠の命を象徴しています。
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| トゥルネーの洗礼盤（東南方向から） |
トゥルネーの洗礼盤（西北方向から） |
次はトゥルネーの洗礼盤の彫刻を各面毎に見ていきます。
トゥルネーの洗礼盤（南面）
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| トゥルネーの洗礼盤（南面） |
南面には下半分の列柱の上に平和の象徴である鳩が犬＝戦争の惨禍（the dogs of war）に追われる現世が描かれています。善と悪との永遠の戦いを表しているのでしょう。
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| トゥルネーの洗礼盤（南面） |
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| 犬に追われる鳩 トゥルネーの洗礼盤（南面部分） |
トゥルネーの洗礼盤（西面）
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| トゥルネーの洗礼盤（西面） |
西面には四匹のドラゴンによって克服された現世が描かれています。ドラゴンはノルマン人の起源がノルウェーであり、バイキング船の舳先の竜頭を思い起こさせます。
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| トゥルネーの洗礼盤（西面） |
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| トゥルネーの洗礼盤（西面部分） |
トゥルネーの洗礼盤（北面）
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| トゥルネーの洗礼盤（北面） |
北面は右から左へと展開します。神がアダムを創造し、続いてアダムの肋骨からイブを創造します。イブは蛇に誘惑され、アダムもリンゴを食べます。ここに描かれている蛇もドラゴンのように見えます。イブは堕罪の前でもイチジクの葉を手にしており中世の慎み深さがうかがえます。
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| イブと蛇 |
アダムとイブの創造 トゥルネーの洗礼盤（北面） |
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| 堕罪 トゥルネーの洗礼盤（北面） |
トゥルネーの洗礼盤（東面）
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| トゥルネーの洗礼盤（東面） |
東面ではアダムとイブが剣を掲げる天使によって楽園を追われています。楽園は大きな教会として描かれ、罪を犯せば教会から破門されることを暗示しています。
最後の場面では天使がアダムに土地を耕すこと、イブには糸を紡ぐことを教えています。中世の小作農が使っていた道具を垣間見ることができます。
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| 楽園を追放されるアダムとイブ トゥルネーの洗礼盤（東面） |
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| アダムとイブの労働 トゥルネーの洗礼盤（東面） |
イースト・ミオンの諸聖人教会（All Saints Church, East Meon）の観光はこれで終わりです。
次はピーターズフィールド（ Petersfield）を訪ねます。
