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| ノースグリムストンのセント・ニコラス教会 |
ノースグリムストンのセント・ニコラス教会は12世紀に創建されたノルマン様式の教会です。先ず外観から見てみましょう。
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| ノースグリムストンのセント・ニコラス教会 | ノースグリムストンのセント・ニコラス教会 |
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| ノースグリムストンのセント・ニコラス教会（南側） | ノースグリムストンのセント・ニコラス教会（南側） |
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| 鐘楼東壁面に残る屋根の跡 | 鐘楼東壁面に残る屋根の跡 |
ノースグリムストンのセント・ニコラス教会は創建後早い時期に増改修されています。地盤沈下が原因ではないかと言われています。その際、屋根をかなり低くしています。塔の東側の壁面に創建当時の屋根の跡が残っています。（上の写真）
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| ノースグリムストンのセント・ニコラス教会（西と南側） | ノースグリムストンのセント・ニコラス教会（南側） |
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| ノースグリムストンのセント・ニコラス教会 （西側） |
教会西側の塔には13世紀のものとされるセント・ニコラスの像が見られます。セント・ニコラスはこの教会がその守護を託した聖人です。
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| セント・ニコラス像（セント・ニコラス教会） | セント・ニコラス像（セント・ニコラス教会） |
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| セント・ニコラス教会 （北側） | セント・ニコラス教会 （北側） |
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| セント・ニコラス教会北側のモディヨン | セント・ニコラス教会北側のモディヨン |
ノースグリムストンのセント・ニコラス教会北側壁面上部にはモディヨン（持ち送り、コーベル）が並んでいます。
ここで興味深いのはシーラ・ナ・ギグ（Sheela na gig）と呼ばれるものです。女性の性器を大げさに表した裸体の彫刻で多くが古い時代のイギリスやアイルランドの教会に見られるものです。死と病などの厄を避けるためのものだそうです。後日訪れるキルペックのセント・メアリー・アンド・ディヴィッド教会にも代表的なものがあります。
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| シーラ・ナ・ギグ | セント・ニコラス教会のモディヨン | セント・ニコラス教会のモディヨン |
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| ノースグリムストンの セント・ニコラス教会 （西から東方向） |
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| ノースグリムストンの セント・ニコラス教会 （西から東方向） | ノースグリムストンの セント・ニコラス教会 （内陣アーチ） |
上の写真は身廊西の中央から内陣方向を撮ったものです。内陣入口のアーチは12世紀のものです。本来なら内陣アーチを通して祭壇が中央に見えるはずです。内陣アーチがセンターからずれているのが判ります。このことからこの教会は建てられた後、早い時期に身廊が北側に拡張されたことが判るそうです。
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| セント・ニコラス教会の洗礼盤 十二使徒のうち六人 | セント・ニコラス教会の洗礼盤 十二使徒のうち六人 |
ノースグリムストンのセント・ニコラス教会で一番の見所は堂内西側にある12世紀の作と言われる洗礼盤（Font）です。この洗礼盤はここから10キロ少々東のスレッドミア・セント・メアリー教会にある洗礼盤（12世紀）と良く比較されるそうです。
先ず、洗礼盤全体を時計回りに一周してみましょう。最後の晩餐、キリストの降架、セント・ニコラスと思われる人物が描かれています。
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| セント・ニコラス教会の洗礼盤 キリスト（左） | セント・ニコラス教会の洗礼盤 十二使徒のうち六人と聖ニコラス |
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| セント・ニコラス教会の洗礼盤 キリストの降架 | セント・ニコラス教会の洗礼盤 キリストの降架 |
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| 最後の晩餐のキリスト | 最後の晩餐のキリスト |
次に洗礼盤に描かれた彫刻の細部を見てみます。
先ず、上の二つの写真は「最後の晩餐」のキリストです。大きな光輪を持ち両手を挙げ祝福を与えています。また、左右の十二使徒より大きく表現されています。
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向かってキリストの右側の六使徒です。右手でナイフなどを左手で聖書を持っています。
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| キリストと右側の使徒 | キリストの左側の使徒 |
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| キリストの左側の使徒とセント・ニコラス（左） | キリストの左側の使徒とセント・ニコラス（左） |
向かってキリストの左側の六使徒です。右の六使徒同様右手でナイフなどを左手に聖書を持っています。しかし、よく見ると一番左から二番目の使徒は聖書をもっていません。（右上写真の中央）これがユダでしょうか。
上の両写真の左端、アーチの中に立っている人物は司教杖をもっています。これはおそらくセント・ニコラスだろうと言われています。
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そして、セント・ニコラスとされる人物の隣にはキリストの降架が描かれています。光輪は一段と大きく表現され、アリマタヤのヨセフ（左）とニコデモ（右）がキリストを支えています。洗礼盤にキリストの降架が描かれるのは非常に珍しいそうです。
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| キリストの降架 | キリストの降架 |
この洗礼盤の図像を見た第一印象は表現が平面的でまるで子供の絵を見ているように感じました。表現が素朴で味わいがあるのとは違います。もしかすると専門の石工ではない人の手によるものかもしれません。
| ノースグリムストンのセント・ニコラス教会の公式サイト |
次は今日の宿泊地ヨークへ向かいます。
