ポツダム

 

ポツダム アルターマルクト停留所前の文字オブジェ

 

今日は、ベルリンから旧東ドイツの都市ポツダムを訪れます。観光のメインはサンスーシ宮殿です。その他にも新宮殿とバルベリーニ美術館を見学する予定です。
ベルリン環状Sバーンのヴェストクロイツ(Westkreuz)駅から、9時40分発のSバーン7号線でポツダム中央駅に向かいます。

 

ヴェストクロイツ駅 ヴェストクロイツ駅

 

ヴァンぜー駅

上の写真は、途中で停車したヴァンぜー(Wannsee)駅のホームです。光の反射でちょっと見にくいですが、駅名の表示がフラクトゥール体で書かれている珍しい看板です。これは嘗てのドイツ国営鉄道の建築デザインの伝統が歴史的建造物として保護されているためのようです。
ヴァンゼー地区は旧西ベルリン時代、国境の南西端でした。

また、ヴァンゼーと言うと、私は以前このすぐ近くのヴァンゼー湖に浮かぶ孔雀島(Pfaueninsel)の小城を訪れたことがあります。フリードリヒ大王の後継者フリードリヒ・ヴィルヘルム2世のために建てられた城で、ユネスコ世界遺産「ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群」の一部となっています。

 

 

ポツダム中央駅(駅舎内より) ポツダム中央駅内のショッピングモール
ポツダム中央駅 正面

10時02分、ポツダム中央駅に到着しました。バス614線(Paaren行き)でサンスーシ宮殿へ向かいます。


Schloss Sanssouci/Bornstedter Str.バス停


駅前の出発案内  

 

Schloss Sanssouci/Bornstedter Str.バス停で降り、サンスーシー宮殿北側の道を400mほど歩き、券売所のあるビジターセンターに向かいます。
途中、馬の水飲み場だったサンスーシ公園の馬の泉(Rossbrunnen)前から宮殿北側の半円形の中庭を取り囲む列柱廊が望めます。

サンスーシ宮殿北側の半円形列柱廊
サンスーシ公園の馬の泉(Rossbrunnen)
ビジターセンター前の古い風車
ビジターセンター前の立体観光案内地図(写真手前は新宮殿)

 


サンスーシ宮殿

サンスーシ宮殿の外観と庭園

サンスーシ宮殿南側の庭園
フリードリヒ・ビルヘルム2世(フリードリヒ大王)の墓 フリードリヒ大王の墓碑

上の写真はサンスーシ宮殿の南側庭園にあるフリードリヒ2世(フリードリヒ大王)の墓です。「Friedrich der Grosse」とだけ記された墓石には供花と共にジャガイモが供えられています。王は砂地で痩せた土地でも育つジャガイモの栽培を奨励し、食料事情を改善したことで知られています。


サンスーシ宮殿南側の庭園 サンスーシ宮殿南側の庭園
サンスーシ宮殿南側の庭園 葡萄などの段々畑 サンスーシ宮殿南側の庭園 葡萄などの段々畑
サンスーシ宮殿南側の庭園 サンスーシ宮殿南側の庭園
庭園の花々

サンスーシ公園内の格子パビリオン(Gitterpavillon)



  公園内の「祈る少年の像」(複製)(Betender Knabe)

宮殿は平屋建てでこぢんまりとしています。フリードリヒ2世(フリードリヒ大王)が、この宮殿をサンスーシ=無憂(Sanssouci)と命名したのも解るような気がします。彼は日常生活においてはフランス語を使用していました。

それでは、サンスーシ宮殿の内部を見学します。見学できる広間、ギャラリー、部屋などは11箇所です。

 

サンスーシ宮殿の内部

玄関ホール(1)

玄関ホール(1)

 

小ギャラリー(7)

小ギャラリー(7) 小ギャラリー(7)
小ギャラリー(7)

 

図書室(6)

図書室(6)

 

フリードリヒ二世の居室兼執務室(5)

フリードリヒ二世の居室兼執務室(5)

上の写真の中央やや右上には、画家アントン・グラフが描いたフリードリヒ二世の肖像画が掲げられています。

フリードリヒ2世(大王)の肖像 Friedrich II. im Jahr 1781 Gemälde von Anton Graff
フリードリヒ二世の居室兼執務室(5)

 

コンサートルーム(4)

コンサートルーム(4)
「サンスーシ宮殿でのフリードリヒ大王のフルートコンサート」 1850/52年 アドルフ・フォン・メンツェル作

この絵は昨日ベルリン博物館島の旧国立美術館で観たアドルフ・フォン・メンツェル作「サンスーシ宮殿でのフリードリヒ大王のフルートコンサート」です。今見学しているこの部屋でこのような音楽会が催されていました。


コンサートルーム(4)

  コンサートルーム(4)

謁見の間(3)

謁見の間(3) 謁見の間(3)

大理石の広間(2)

大理石の広間(2)
大理石の広間(2)
大理石の広間(2)
大理石の広間(2)の天上 大理石の広間(2)の天上

 

客室(4室)

客室(8)

 

客室(9)
客室(9)

 

客室(10) 客室(10)

 

ヴォルテールの間 Voltairezimmer

客室(11) ヴォルテールの間

フランスの啓蒙思想家ヴォルテールが滞在したことで知られる、花や鳥などの木彫刻が施されたロココ調の豪華な客室です。

客室(11) ヴォルテールの間 客室(11) ヴォルテールの間

客室(11) ヴォルテールの間



  客室(11) ヴォルテールの間

サンスーシ宮殿の見学はこれで終わりです。
そろそろ正午です。昼食のレストランへ向かいます。

 


 

   

路線バス(695線)で昼食予定のレストラン・ドラッヘンハウス前のバス停までやって来ましたが、ちょっとした理由で急遽、新宮殿を先に見学することになりました。広大な公園内を約20分歩いて新宮殿のビジターセンターへ向かいます。

 

アンティーク神殿(Antikentempel)

上の写真は、公園内に建つアンティーク神殿(Antikentempel)です。フリードリヒ大王が古美術品などのコレクションを収蔵するために1769年に建設されました。内部の見学はできません。

サンスーシー公園の並木道

新宮殿が見えてきました。

 


新宮殿 Neues Palais

新宮殿(正面=東側) 新宮殿(正面=東側)
プロイセンの王冠と三美神の像 新宮殿ドーム最上部

新宮殿正面の南側を回り込んだ先がチケット売り場のビジターセンターです。

新宮殿のビジターセンター 新宮殿のビジターセンター内

新宮殿の見学入口は宮殿西側(ポツダム大学側)です。

 

新宮殿 西側

新宮殿は、大規模な改修工事中でした。所々に仮設足場が組まれ、シートで覆われています。建物上部の像は一時北翼側の地上に降ろされています。


新宮殿北翼 西側より

それでは、新宮殿内部の地上階と上階(1階)を見学します。
新宮殿は、午前中に訪れたサンスーシ宮殿よりずっと大きく、見学できる広間、ギャラリー、部屋なども沢山あります。
写真は順路に沿って掲載しています。

 

新宮殿の内部

洞窟の間 (Grottensaal)

洞窟の間 (Grottensaal)

壁一面を無数の貝殻モザイクで装飾された洞窟の間です。
この部屋は他とは異なる異質な空間です。
規模はこれより小さいですが、北イタリアのマッジョーレ湖に浮かぶベッラ島のボッロメオ宮殿の洞窟の間も貝殻モザイクと凝灰岩で装飾された奇怪な部屋でした。

洞窟の間 洞窟の間
洞窟の間の装飾 洞窟の間の装飾
洞窟の間の装飾
洞窟の間 洞窟の間

 

大理石の間(地上階)

大理石の間(Marmorsaal) 大理石の間(Marmorsaal)

 

タメルランの部屋

タメルランの部屋

この部屋には大きな絵が掲げられています。
イタリアの画家アンドレア・チェレスティが描いた「ティムール(タメルラン)に捕らえられた檻内のスルタン・バヤズィト」です。ティムールは足が不自由であったため、タメルランと渾名されています。部屋名は、この絵に因んで「タメルランの部屋」と呼ばれています。

 

「ティムール(タメルラン)に捕らえられた檻内のスルタン・バヤズィト」(部分)

 

赤いダマスク織りの部屋

赤いダマスク織りの部屋 Rote Damastkammer

 

トレッセンの部屋 Tressenzimmer

トレッセンの部屋 Tressenzimmer トレッセンの部屋

精巧に織られたダマスク織りに覆われた壁に金色の絹糸で編んだリボン状の細片(トレッセン)で模様が描かれており、オリジナルの壁装材が保存された唯一の部屋です。
トレッセンの拡大写真は、明日訪れるベルリンのシャルロッテンブルク宮殿のページにあります。

 

地上階のコンサートルーム

コンサートルーム(地上階) コンサートルーム(地上階)

 

楕円のキャビネット

楕円のキャビネット 楕円のキャビネット

 

ヴィルヘルミーネ王女の寝室

ヴィルヘルミーネ王女の寝室  

 

上階への階段

上階への階段

 

浴室

浴室

 

小さな寝室

小さな寝室

フリードリヒ3世が在位わずか99日で亡くなった部屋です。

 

女性用の寝室

女性用寝室 Damenschlafzimmer

 

狩猟の間

狩猟の間
狩猟の間の置物 狩猟の間

 

緑のダマスク織りの部屋

緑のダマスク織りの部屋

 

上階の小さな寝室

上階の小さな寝室
  上階の小さな寝室

 

クリスマスの部屋

控えの間 (クリスマスの部屋) Weihnachtszimmer

 

大理石の間 上階


大理石の間 (Marmorsaal) 上階
大理石の間 上階 大理石の間 上階

 

上階のギャラリー

上階のギャラリー

 

新宮殿内部の見学は以上です。

 

新宮殿の旧付属建物 コマン(Communs)

コマン(新宮殿の付属建物)

新宮殿西側の向かいにある凱旋門のある列柱廊と左右の建物は、コマン(Communs)と呼ばれ、元来は宮殿を機能的に支えるための付属施設として建てられものです。
南側の建物(Commun I)は、宮殿の厨房、及び庭師の住居などとして、北側の建物(Commun II)は廷臣や宮廷の役人、賓客の従者たちのための宿泊施設、および使用人たちの居住スペースでした。
現在、これらの建物は修復され、敷地一帯はポツダム大学のキャンパスの一部で大学図書館などに利用されているようです。

コマン
コマン I(大学図書館)
凱旋門のある列柱廊

現在13時15分です。昼食のレストランに向かいます。

 

ドラッヘンハウス(ドラゴンの家)

ドラッヘンハウス

ドラッヘンハウス(ドラゴンハウス)は、フリードリヒ大王の命により1770〜1772年にかけて建てられました。当時流行していたシノワズリ(中国趣味)の仏頭を模した歴史的建造物です。現在はカフェ・レストランとして営業しています。

ドラッヘンハウス ドラッヘンハウスのドラゴン
スープ
メイン デザート

料理はシンプルですがどれも非常に美味でした。
現在14時50分です。次は、ポツダム観光の最後にバルベリーニ美術館へ向かいます。

 

 


 

アルターマルクト停留所

15時20分、バルベリーニ美術館のあるアルターマルクト広場最寄りの停留所Alter Markt/Landtagにやって来ました。すぐ近くには映画博物館やポツダムの文字オブジェがあります。

アルターマルクト停留所の案内板 アルターマルクト停留所の案内板
ポツダム映画博物館 ポツダム映画博物館(馬の像は旧王室厩舎の名残)
アルターマルクト広場(聖ニコラス教会 オベリスク ポツダム博物館) アルターマルクト広場のポツダム博物館
聖ニコラス教会(アルターマルクト広場)
バルベリーニ美術館(アルターマルクト広場)

 


 

バルベリーニ美術館

バルベリーニ美術館

バルベリーニ美術館はフランス印象派とポスト印象派のコレクションにほぼ特化した美術館です。モネ、ルノワール、ピサロ、シスレー、シニャック、セザンヌなどの作品が多く展示されていますが、私のように印象派に特別な関心があるわけではない方にとっては、展示が単調な感は否めません。誰でも本などで知っているような作品には出会えませんでした。
以下、展示作品の極一部を紹介します。

クロード・モネ

クロード・モネ 「ザーンダム港」 1871年

 

クロード・モネ 「ザーンダムの船」 1871年

 

クロード・モネ 「ル・アーブル港の夜景」 1872年

 

クロード・モネ 「雪に覆われた池」 1874/75年頃

 

クロード・モネ 「花咲く草原」 1885年
「花咲く草原」(部分)

 

クロード・モネ 「ポプラの木の下で」 1887年
「ポプラの木の下で」(部分)

 

 

クロード・モネ 「ベネクールの氷河」 1893年

 

クロード・モネ 「睡蓮の池」 1918年頃

 

カミーユ・ピサロ

カミーユ・ピサロ 「霜・焚き火をする農民の少女」 1888年

 

ポール・シニャック

ポール・シニャック 「夕暮れの港」 1892年
「夕暮れの港」(部分)

 

ポール・シニャック 「エダムの水車」 1896年

 

展示室

 

ベルト・モリゾ

ベルト・モリゾ 「テムズ川」 1875年 「テムズ川」(部分)

 

アルフレッド・シスレー

アルフレッド・シスレー 「ヴェーヌ・ナドンの草原」 1881年
「ヴェーヌ・ナドンの草原」(部分)

 

ウジェーヌ・ブーダン

ウジェーヌ・ブーダン 「サン・シメオン農園 座る人々」 1855/1857年頃
「サン・シメオン農園 座る人々」(部分)

 

展示室
展示室     

 

展示室

バルベリーニ美術館の見学はこれで終わりです。今日もよく歩きました。
現在、16時20分です。そろそろポツダム駅へ戻る時間です。

 

ポツダム駅の出発案内

それでは、17時10分発の電車でベルリンに帰ります。
明日は、ベルリンのシャルロッテンブルク宮殿などを巡ります。

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